ストーカーとは、特定の相手に対してしつこく付きまとったり、嫌がらせを行う人間のことを言います。統計によれば、動機は恋愛感情などの好意によるものが5割以上で、残り3 ~4割がその好意が満たされなかった復讐の感情によるものとなっています。付きまとう、待ち伏せをするなどの行為は、通常の恋愛のアプローチと見分けが付かないことが多く、見過ごされてしまう場合もありますが、暴行や殺人などに至ってしまうことも少なくありません。深刻な事態になってしまう前に警察や専門家に相談するなど、何らかの対処をすることをおすすめします。
ストーキングの様々なタイプ
ストーカーというと、男性が女性をストーキングするというイメージが強いですが、女性から男性へのストーキングも増加傾向にあります。また、その手法も、付きまとう、いやがらせをしつこく続けて自分の存在を誇示する、暴力を振るうなど様々です。
【一方的な恋愛感情によるストーキング】
しつこく付きまとったり、行動を監視するなど、一般的に考えられているストーキングです。しかし、通常の恋愛でのアプローチと区別がしにくいため、本人がストーカー行為だと自覚していないまま、被害者がストーキングをされていると認識する場合も多いのです。また客観的にはストーキング行為を行っていないのに、相手側の思いこみや被害者意識でストーカー扱いされてしまう例も増えています。
【元配偶者、恋人へのストーキング】
相手にふられた腹いせと未練からのストーキングで、客観的には通常の男女関係のもつれとして片付けられてしまうことも多いようです。しかし、元は家族や恋人であったため、被害者が住所や電話番号などを変えても共通の知り合いなどから新しい個人情報が手に入り易く、深刻なケースに発展することも少なくありません。
【略奪愛ストーキング】
二股や不倫などの状態にある人間が、略奪愛を目的として行うストーキング行為です。対象者は相手1人ではなく、その家族や妻子などにまでストーキング行為を行うこともあり、嫌がらせや無言電話などで追い詰めていく場合が多いようです。
【子供を狙ったストーキング】
児童性愛者が性的欲求を満たす為、または金銭目的の誘拐の為、住所や学校を特定し、付きまとうという物です。最近は集団登校や外での一人遊びをさせないようにするなどの措置をとっている地域も多いですが、ストーカーは保護者同伴でない場合や児童だけのときを狙って犯行に及んでいます。
【集団ストーキング】
ストーカーというと、個人が個人に行うイメージが強いですが、集団ストーカーは団体や集団で嫌がらせを行うというものです。企業がリストラの目的で組織的に嫌がらせを行ったり、宗教団体が脱退者や批判者、または他の宗教に対して組織的なストーカー行為を行っているというケースが見られるようです。このような嫌がらせが公になってしまうと、その団体自体が存続の危機にさらされるので、隠密に計画して行っており、ただのストーキングというよりは秘密工作に近いようです。
ストーカーの心理
ストーキングは、被害者と面識のない人間によるものが全体の一割弱で、大部分は面識ある人間による行為です。とりわけ、恋愛関係を持ったことがある場合は怨恨に至りやすく、被害者の弱みや個人情報を握っていることも多いので暴行や殺人など深刻な事態に発展する場合も少なくありません。ですが、まれにゲーム感覚で面識のないものに対して執拗に嫌がらせを行なうケースも報告されています。
精神疾患が原因とされるストーキングもまれにありますが、ストーキング自体を精神疾患の一種とする声もあります。また、ストーカー達に多く共通するのは、元々何らかの依存症であるというもので、ストーキングを愛情依存、恋愛依存などの依存症の一種と見る専門家も居るようです。
しかしながら、疾患だからという理由で被害者の心や体の傷が癒されるものではありませんので、被害者にとってはこのような議論自体が無意味なものかもしれません。

